全6シーズンという長編のイギリスドラマ、ダウントンアビーを視聴しています。
貴族、使用人それぞれの立場の違い、貴族同士の人間関係、使用人同士の人間関係、感情のぶつかり合いといったドラマストーリーに加え、食事、衣装、冠婚葬祭といった貴族文化を楽しみながら学べます。
1900年代初頭のお話なので、身分の低い人に手を差し伸べる貴族もいれば、敬遠する貴族もいたりで、時代は変わっても人間の本質は変わらない、とも感じます。
さて、今回は、クローリー家の三姉妹のうち、三女シビルがシーズン3・第5話で出産時に命を落としてしまいますが、その死因である「子癇 (しかん)」とは何かについて取り上げてみたいと思います。
「子癇」なんて聞き慣れない言葉ですが、「癇癪 (かんしゃく)」の「癇 (かん)」なので、初めて聞いたときはよく分かりませんでした。
- クローリー家の三女シビルが命を落とした子癇って何?
- シビルの症状はどんなものだった?
- なぜシビルはストーリー上、亡くなったのか?
シビルは三姉妹の中で一番好きな顔立ちだったのに……
シビルが命を落とした子癇とは?
シビルの出産前に、主治医であるクラークソン医師は、「子癇 (しかん)」の恐れを指摘していました。
子癇について、Wikipediaから調べてみました。
子癇(しかん、ラテン語: Eclampsia)とは周産期に妊婦または褥婦が異常な高血圧と共に痙攣または意識喪失、視野障害を起こした状態である。分娩前にも分娩中にも産褥期にも起こりうる。
引用元:子癇についてのWikipedia
妊婦また褥婦が、高血圧という症状とともに、意識喪失、視野障害を起こした状態とあります。
「癇 (かん)」とは「ひきつけ」という意味があるんですね。
「子」があたまにつくので、子供がなる病気かと勘違いしそうになりましたが、お腹の中の「子」ということなんですね。
シビルの症状はどんなものだった?
では、実際にシビルの症状はどんなものだったのか、シーズン3・第5話の流れから抜き出してみました。
出産前 (シビルの発言より)
- 腰痛
- 足首のむくみ
- 頭痛
出産直前 (クラークソン医師の指摘):
- 足首のむくみ
- 意識混濁
- 胎児が小さい
- 高アルブミン値・尿タンパク
出産後
- 「勤務中なら寝ていられない」との妄言
- 頭痛
- 体の硬直
すべての症状が、子癇に直接つながるとは限りません。(たとえば、腰痛は妊娠時によくある症状です)
でも、これらの中で、足首のむくみ、頭痛、尿タンパク、意識混濁といった症状は、子癇と関連のあるものとして、ドラマの中で演出したのかもしれません。
この「子癇」について、クラークソン医師の提案したとおり、発作が起きる前に対処をしていたら、シビルの命は救われたかと思うと残念です。
もう一人の医師、サー・フィリップの放った「むくみについては、足首がもとから太めだった」という発言は、腹立たしかったですね。
幼い頃からの主治医クラークソン医師が、足首のむくみを指摘しているのに、若い頃のシビルを知らない医者が何を言うの?と思いました。
サー・フィリップがあの場にいなかったら……!
なぜシビルが命を落とすストーリーになったのか?
さて、ストーリーとしての死因は上記の通りですが、なぜシビルが命を落とす設定になったのか?という疑問がわいてきます。
その理由について、シビルを演じた俳優ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ自身が明かしています。
I was incredibly grateful for what Downton became and did, but it was my second job and I knew nothing about what I was doing. I really wanted to learn more. I had so much more I wanted to go and learn.
引用元:British Period Dramas
(意訳:ダウントンアビーは2つ目の仕事でした。もっとやりたいこと、学びたいことがたくさんあったんです。)
2つ目の仕事であれほどヒットしたこともさることながら、そのヒットしたドラマのキャストを降りる決断をしたジェシカ・ブラウン・フィンドレイの潔さに驚きを隠せません。
他人からみたら「え~もったいない!」なんていう無責任な発言が出てきそうになりますが、今後のキャリアを考えてのことなのでしょう。
実際に、ダウントンアビーの後も、数多くのすばらしい作品に出演しているジェシカ・ブラウン・フィンドレイです。
ダウントンアビー|シビルの死因になった子癇って何?・まとめ
ダウントンアビーで、クローリー家の三女シビルが命を落とした「子癇 (しかん)」についてご紹介しました。
- 妊婦また褥婦が、高血圧という症状とともに、意識喪失、視野障害を起こした状態
また、シーズン3・第5話でのシビルの症状は以下のようなものでした。
- 頭痛
- 足首のむくみ
- 意識混濁
- 尿タンパク
さらに、子癇によりシビルが亡くなったのは、シビル役のジェシカ・ブラウン・フィンドレイ自身が今後のキャリアのために降板を決めたということでした。
シーズン4以降もシビルの姿が見たかったので、とても残念です。
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